サービス業のアルバイトを始めてみたものの、思ったより稼げないことはよくあります。
想定していた日数分のシフトを入れてもらえないことに原因があるのですが、高校生など初めてアルバイトをする人たちにとっては、シフトに入れないことに不満を抱くことも多いので、ここではどうやったらシフトにもっと入れてもらえるのかを説明します。
そもそもなのですが、雇う側からの視点では、アルバイトに稼がせることを目的として商売しているわけではありません。正当な利益をを出し、商売を継続させること。お客様に支持されるサービスを提供すること。経営者の観点ではこれらがまず先にきます。
ビジネスとして成立しない限り、従業員にお給料すら支払えないのは当然です。商売をやっている人たちは皆さんがセレブな人たちでお金に不自由なく生活しているわけはありません。削れる経費があったら誰だって削りたいのです。
ですから、自分の給料の分ぐらい大した支出ではないだろうと思わない事です。
入りたてのアルバイトは、経験者ならともかく未経験者は戦力として全く役に立ちません。同僚のアルバイトからしてみれば、教育するのが面倒で負担が大きく、むしろ邪魔なくらいです。
誰だって最初は未経験者です。だからといって仕事ができないことを当然のように考えてはいけません。
あなたがミスをすれば、そのミスを誰かがカバーしなくてはいけません。ミスをカバーしてくれた人に対し普通は何の報奨もありません。いつもより仕事が増えるだけのことです。
ミスをして迷惑をかけたら、カバーしてくれた人にせめて感謝しましょう。あなたもいずれ逆の立ち場になることでしょう。仕事でミスをしたときの立ち振る舞いでその人に対する周囲の見方は大きく影響します。やる気がないのかあるのかを露呈しやすいタイミングでもあるでしょう。
仕事って最後は感情だったりするものです。
シフトの時間は、自分の貴重な時間を仕事で拘束されているのだから、その対価としてお金をもらって当然と思っている人が現代では増えています。
仕事で拘束していたら賃金を払うのは当然なのですが、払う側からしてみれば、同じ仕事量とクオリティであれば、一生懸命努力している人に対して目をかけてやりたくなるものです。
相手も人間なんですよね。そのことを忘れて自分の都合だけを主張していないかを、まずはふり返ってみましょう。
面接のときには「入れます」と言っていた曜日や時間を、いざ採用されてからは拒絶しまくるアルバイトは多いですが、雇用契約書に明確に記載がない限りは法律上の非はないですが、人として信用はできないとは思います。
もちろん面接時と状況が変わることはありますが、相手も人間なので、よく話し合って理解を求める努力をしたほうが良いです。
これができるできないで、その人が成長するしないの分かれ目になると言っても過言ではありません。
周囲に迎合するのとは違います。周りの人に気配りができるかどうかです。数百人のアルバイトを採用してきた経験からの感想ですが、人にかわいがられるのも才能として重要です。自分一人の才能だけで大成することはまずありません。周りの人からのささえなくして成功は訪れないみたいです。
東京で芸能人、アスリート、起業家などたくさんの夢をかかえたアルバイトを採用し、その違いを考えたときの結論です。
世の中、結局はギブアンドテイクです。与えられることばかりを主張しても誰も与えてくれないのです。
ブラック企業という流行語が一人歩きして、労働者の当然の権利だと勘違いした若者が増えているような気もします。法を犯しての労働は当然のこととしてアウトですが、まずは相手の気持ちを考えながら対処しましょう。
シフトにたくさん入る小手先のテクニックはあるかもしれないけど、それすらも周りにかわいがられる人物にあなたがなれれば、簡単に教えてもらえることなのではないでしょうか。