シフト作成を自動化するアルゴリズムなんて結局のところ作るだけムダです

シフト管理システムというのは、あまり大きな市場ではないけど、シフト作成のシステムというものはあることはあります。
シフト作成は、実際にやってみないかぎりわからないと思うけど、かなり面倒な作業です。
スタッフの希望を整理して、人数と個々の力量を考慮しながら人員配置しなければなりません。ときには組合せで一緒に入れた方がメリットがある、もしくはデメリットが大きいなどを考慮しながら作成します。
これだけITが進化したのだから、自動化できないものかと考えたくなる気持ちは理解できますが、恐らくはどのシフト管理システムも使い物にならないのが実情だと思います。もしくはシステムによる業務効率化の恩恵を感じられないケースが多いのではないでしょうか。
何故ならば、問題の本質が、アルゴリズムのロジックなどのシステムの仕様にあるわけではなく、いかに優れたシステムでも解決できないその理由は、本当の課題が別のポイントに存在することにあるからです。
現在の日本において、シフト制による勤務が採用されるサービス業の多くは、慢性的な人手不足です。特に都市部においては顕著です。
シフトを組もうとしても、常に埋まりません。採用したいのですが、人材が集まらないのです。
足らない人員で組むシフト表は、常に穴あき状態。
本部や近隣の系列店舗からの応援なしでは成立しないチェーンは多いことでしょう。
外国人労働者ですら熾烈な採用争奪戦が繰り広げられているぐらいです。
法で定められた外国人の就業可能時間を守っていたらシフトが作れません。残業時間や連続勤務を考慮しながらシフトを作るのも簡単なことではありません。
それ以前にお店の営業が成立しない事態を回避することで店長は頭がいっぱいです。
ブラック企業と言われ、ますますアルバイトの採用が厳しくなり、オーナーや店長の自己犠牲でなんとか持ちこたえているお店がどれだけあることか。
原因はサービス業における店がずうっと今まで増えていたにもかかわらず、少子化で若年層の労働人口は減少傾向にあることだといえばそれまでです。じゃあ淘汰されるしかないのですかね。
人を使わない業態開発を追求するのも一つの答えなのかもしれません。

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